オバマ大統領の就任式が終え、本格的なオバマ氏の仕事が始動した。「60年ほど前はレストランで食事もさせてもらえなかったかも知れぬ父を持つ男がいま、あなたの前に立っている」黒人初の大統領は就任演説でそう述べた。黒人の社会的不遇を跳ね除けて勝ち取った大統領の座、其れは黒人社会の希望であった。
社会的でなく、個人的に不孝を背負った人生も世の中には数多く存在する。そして個人的に苦境を跳ね除け、自由を希望を勝ち取った人間の話は数えて枚挙に暇がない。
今年は「点字の父」「ブライン」が生まれて200年と言う。「ブライン」始めて知った言葉であり、人の名である。そして「盲目」の人の苦悩の人生があるのを知った。いままでは「ヘレンケラー女史」の事くらいしか知らなかった。
先日の毎日新聞で「点字」で世界が拓けた人たちの「確かな光と希望にあふれた」人生が語られていた。そして人間の強さと逞しさ,美しさに心を打たれた。1月20日の同紙によれば大阪市の藤野高明さん(70歳)は終戦翌年の7月、戦争中の不発弾とは知らず、河原で落ちていた金属を持ち帰り遊んでいたところ、突然爆発し一緒にいた弟と自分の両手そして光を奪われたと言う。
それから視力回復の手術を12回繰返したが視力は戻らなかった。18歳のとき,看護実習生の読んでくれた本が心に留まった.全盲で体の自由も利かなくなったハンセン病患者が,唇や舌を使って点字を読んでいると言う。
「僕にも出来るかな・・・」・・・大阪市立盲学校に20歳で中等部2年への編入が決まり,友人と先生に恵まれた5年間の同盲学校での生活が教職への夢となり大学の通信教育部へすすみ、教員採用試験に点字受験で合格。33歳で世界史担当として同校の教壇に立った。2002年3月、退職。
不発弾と言う戦争の「負の遺産」に翻弄された人生であったが、それは「点字」が拓いた豊な人生の希望と光りである。
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